12月2日、池澤夏樹氏の新作『うつくしい列島』が河出書房新社より刊行された。本書は、池澤氏が富士山、知床、三陸海岸、小笠原諸島、琵琶湖といった日本の名所を巡りながら「日本」を思索するというコンセプトのエッセイ集。単行本には電子版プレゼント券が付いており、来年1月いっぱいまでの期間限定で、電子版を無料でダウンロードすることができる。
有名作家がこうしたキャンペーンを実施するのは異例のことだが、最近では『ViVi』、『VOCE』など講談社の女性向けファッション誌や、日本経済新聞社の『日経業界地図』、昭文社の『まっぷる』シリーズなどが、書籍購入者に電子版を無料で配布する試みを行っている。
これらの取り組みは電子書籍ユーザーに利益をもたらすだけでなく、これまで電子書籍に興味を示さなかった読者にきっかけを与えることにもつながるため、今後も広く活用されていきそうだ。
引用元:株式会社ボイジャー