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没後20年、今なお愛される司馬遼太郎 代表作「竜馬がゆく」は電子書籍で10万ダウンロード!

没後20年、今なお愛される司馬遼太郎 代表作「竜馬がゆく」は電子書籍で10万ダウンロード!

2016年3月31日

今年で亡くなってから20年を迎える国民的作家・司馬遼太郎さん(1923~96年)の作品がいまなお光彩を放っている。
筆名を「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から司馬遼太郎とし、「日本人とは何か」を追い求めた作家の言葉が日本人の心に広がり続けている。

司馬さんの命日「菜の花忌」(2月12日)に合わせて文芸春秋、新潮社、朝日新聞出版、講談社、中央公論新社が文庫フェアを共同企画し、各書店で展開してきた。5社で30作品計約8万冊を送り出し、大盛況となった。

これまで司馬作品は、文芸春秋で単行本や文庫など合わせて約300作品を出版しており、累計発行部数は実に9789万9600部(3月18日時点)に及ぶ。断トツは大ベストセラーの「竜馬がゆく」で、累計2451万9千部。2位の「坂の上の雲」は累計1960万1500部。NHKスペシャルなどで取り上げられた「この国のかたち」は、今年に入り6巻合計で26万5千部を重版したという。新潮社でも、22日時点の累計は5424万8200部にのぼっている。
また、司馬作品の電子書籍化も進んでおり、文芸春秋は15作品を配信している。代表作の「竜馬がゆく」(8巻)は平成25年に電子書籍化され、これまでに累計で約10万ダウンロードされている。

司馬遼太郎記念館(東大阪市)の上村洋行館長によれば、著書は長編小説44作品、短編小説156作品のほか、エッセーは1500編超にのぼるという。
しかし、埋没してしまった作品や、戯曲や数多くの座談会・対談集、講演録もあるため、生涯作品数は「正確に分からない」という。

時代を超えて老若男女問わず愛される司馬作品だけに、埋没してしまった作品の発掘や書籍化されていない戯曲や数多くの座談会・対談集、講演録の書籍化が望まれる。また、司馬作品の魅力を知ってもらうためにも一つの窓口として、多くの作品の電子書籍化も期待される。

【参照】
産経ニュース
時代を超え愛される司馬遼太郎 没後20年、電子書籍版も人気