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浮浪雲

ジョージ秋山の浮浪雲(電磁コミック)レビュー

浮浪雲 【電子コミック】

著者 ページ数 クチコミ評判
ジョージ秋山 158ページ ★★★★

ジョージ秋山初の青年漫画連載作品

ジョージ秋山といえば、昭和40年代から60年代まで、社会派から娯楽作品まで幅広く活躍されていた作家です。登場人物の絵柄を見るとすぐに「ジョージ秋山」の名前が浮かぶような独特のタッチで、様々な名作が世に出されました。

この浮浪雲は1973年~ビッグコミックオリジナルで連載開始された作品で意外なことに同作がジョージ秋山初の青年漫画進出作品にもなります。浮浪雲はドラマ化されたり、テレビCMに登場するなど大変有名なキャラクターです。主人公は一旦抜けば、滅法強い剣の使い手ではありますが、市井に生き、あまり感情を露わにせず、女性にもモテて、いざ家庭においてはある意味いい加減ながら、父親としての尊厳もどこか漂わせていて、それでいて人情家の一面もある、といういわば男が憧れる生き方を貫いている男らしい男の代表選手と申せるのではないでしょうか。

ジョージ秋山が描く現実ではまず無理な男の理想的姿を、時代劇という形で表現した世界に花を添えるのが、やわらかな女性達の姿です。胸やお尻も大きく、豊満で、色気が全身から漂うような女性の姿になまめかしさを感じない男性はほとんどいないのではないでしょうか。現実の女性はより細く、シャープなボディラインこそ美しいと思っているかもしれませんが、着物の裾からちらりとみえる肉厚の太ももや、胸の谷間など、皆豊満で健康的な色気を醸していて、ストーリーは勿論のこと、物語を彩るそうした女性のふとした描写こそ、一番の見どころなのかもしれません。



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