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炎の蜃気楼(ミラージュ)

桑原水菜(著)/東城和実・浜田翔子(イラスト)の炎の蜃気楼(ミラージュ)

炎の蜃気楼(ミラージュ) 【電子書籍】

著者 ページ数 クチコミ評判
桑原水菜(著)/東城和実・浜田翔子(イラスト) 260ページ ★★★★

人生のバイブルにもなるBL作品

炎の蜃気楼(ミラージュ)は桑原水菜著の小説でいわゆるBL本に分類されます。イラストは、1~12巻は東城和実が担当し
13~40巻は浜田翔子が担当しています。非常に人気が高くアニメ化OVA化もされています。

この小説の見どころとしては、出てくる人物の大半が時代劇などでお馴染みの人物であるということですが、主人公と準主人公的な存在である二人は、あまり歴史上有名な人物ではないところです。

主人公は上杉景虎であり、準主人公は彼が敵対した上杉景勝に使えた直江信綱です。この二人が上杉謙信に命じられ、いくども身体を変えながら現代にまで生き延び、同じように蘇った戦国時代の武将たちと戦うというストーリーです。ゲームのようなバトルも面白いですが、色々と歴史上の人物が出てくるところも面白いです。

出てくる時、大抵は現代名で出てくるのですが、彼らの正体が誰なのか推理する楽しみもあります。また、この小説は、一種のBL本でもあります。直江信綱と上杉景虎の濃密な関係が描かれてあります。尊敬や愛情、ライバル心、憎しみ、慈しむ心など、様々な感情が錯綜した関係であり、それらが筋となって話は進んでいきます。最初は景虎は全く記憶を失った少年として直江に見つけられるのですが、そのうち記憶を取り戻していきます。それと同時に、直江との関係も危ういものとなっていき、バランスを失っていくのです。戦国時代の武将たちの戦いとBLを一緒に楽しめる小説です。



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