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琥珀の心臓

瀬尾つかさ(著)/唯々月 たすく (イラスト)の琥珀の心臓(電子書籍)

琥珀の心臓  2005年ファンタジア大賞審査委員賞受賞作品【電子書籍】

著者 ページ数 クチコミ評判
瀬尾つかさ/唯々月 たすく (イラスト) 363ページ ★☆

ファンタジア大賞審査委員賞受賞した王道ライトノベル

『琥珀の心臓』は瀬尾つかさのライトノベル作品で、2005年ファンタジア大賞で審査委員賞を受賞した作品です。作者のデビュー作であり、文章は粗削りなところが目立ちますが、勢いがあり引きつける作品です。

物語の冒頭は高校生たちの修学旅行から始まります。バスの中で楽しくおしゃべりする生徒たち。主人公・遙ものんびりと過ごしていたのですが、ふと風が吹き込んだかと思うと世界が一転します。なんと彼らはバスごと異世界へと移動してしまったのです。うっそうとした森に覆われ、竜や獣人族が闊歩する中で、彼らは元の世界に戻るため戦いをすることになります。

平和な生活から突然、サバイバル生活を強いられる生徒たちは、食糧を得ることもままならない状態が続きます。そんな中、遥は森に通じており、皆を助けるために活躍します。じつは遥はクラスメイトに馴染めておらず、皆のために頑張ることに葛藤もあるのですが、親友である優子への思いもあり努力を続けます。そしてクエルト族=獣人族に出会った遥は、伝説の巨人アプコーヤを操り竜と戦うことを決意するのです。遥の決意と、戦いにかける情熱が見どころです。

遙の幼なじみの敦也が純粋に遥の身を案じるのに対し、優子は親友とはいいながらも遥の心情を利用したりと、複雑な心理が描かれています。



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