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男たちの好日

ながいのりあき(作),城山三郎(原作)の男たちの好日(コミック電子書籍)

男たちの好日(コミック)【電子書籍】

著者 ページ数 クチコミ評判
ながいのりあき(作),城山三郎(原作) 146ページ ★★★★★

かじめ焼きファン歓喜の電子書籍化

原作はかの有名な小説家城山三郎の作品で、がんばれ!キッカーズで有名な「ながいのりあき」先生が大胆に原作をアレンジしてマンガ化した作品です。2001年~2002年まで週刊コミックバンチで連載されていましたが、連載終了後再開を願うファンによるネット署名活動が展開されたほど熱心なファンを持つ作品です。作品は「かじめ(焼き)」の愛称をもちます。

「男たちの好日」の出だしはというと、明治後期から昭和初期の日本を舞台とした物語で、主人公の牧玲睦と玉岡、花野木という男たちとともに電気化学工業を興して「国の柱」になろうという内容の作品。

網元の息子であった主人公は、村の産業を支えているかじめ焼きを初めはさぼりがちでしたが、そのうちしっかりと母のかじめ焼きの手伝いをするようになります。ある騒動から母の死を見届けることになり、それをきっかけに主人公は、母のいう「われ日本の柱とならん」を胸に刻んで「国の柱」となることを目指します。

かじめ焼きの指揮を引き継いで、西洋スーツの男と岩崎源蔵と闘いながら、ヨード工場の建設に着手する主人公は、やがて「房総の風雲児」や「日本の産業王」と呼ばれるようになります。母の言葉を胸に真面目に国の柱になろうとする主人公の真摯な生き方は読む人を感動させます。この本は、漫画であっても強い感動を与えてくれる作品です。ちなみにこのかじめ焼きの話が割と長かったことから、本作を指してかじめと愛着をもって呼ぶファンが生まれました。



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