これで確定申告がわかる
税制研究会は昭和22年に申告納税制度の導入と同時に創業された。半世紀以上にわたって発展し続けている、税務・会計分野の老舗である。会員は一般法人・税理士・公認会計士などで構成され、プロからの信頼も厚く高い評価を得ている。本作では、そんな実績のある団体が確定申告の仕組みを基礎から実際の申請までをわかりやすく解説している。
会社員だから、年金暮らしだから、とこれまで確定申告について知ろうともとしなかった人はたくさんいるだろう。そんな人は確定申告によってさまざまなものが控除の対象になることを知ることができる。ゆくゆくはこれをきっかけに、自分に本当に必要なものを見極められるようになる人もいるのではないだろうか。この本は未知の分野へはじめの一歩を踏み出そうとする人の背中を押してくれる、頼もしい一冊である。
みんなの感想
◆全く申告したことない人にも申告基準に迷っている人にもおすすめ
確定申告書類記入の手順が書類の様式に沿って順番に解説されています。実際に申告するにあたり壁となってくるのはこのケースは申告ができるのかできないのか、その基準があいまいであることだと思います。この本はいろいろな迷うケースも紹介されており、その基準となる考え方が説明されています。この本は、初心者はもちろんのことわざわざ税務署に行くほどでもないけど申告できるのかと悩む人にもおすすめしたいです。
◆具体的でわかりやすい
会社人でも確定申告はしたほうがいいことは知っていました。でもよく自営業の大変そうな姿や、テレビで脱税によって逮捕されるニュースをみていると自分までストレスを感じていました。手続きをする苦労を考えたら、多少の返金がもらえなくても申告しないほうがマシかなと思っていました。しかしこの本は実際の用紙も付いていてイメージがしやすく、ポイントも具体的です。まるで側でレクチャーしてくれているようにわかりやすかったです。今度税務署にも行ってみようかな、と思いました。