<章太郎のファンタジーワールド ジュン あらすじ/作品紹介 第13回小学館漫画賞受賞>
章太郎のファンタジーワールド ジュンは、石ノ森章太郎の作品で『COM』にて、1967年から1971年まで連載された言葉を極力排した独創的な作品。漫画好きならばこういった特徴のある作品も是非押さえておきたいですね。第13回小学館漫画賞受賞作品。
章太郎のファンタジーワールド ジュンは、漫画家を目指し、漫画家への憧れを抱き、日々絵を書いたりと物語を考えることに明け暮れる主人公の章太郎は、厳格な父と一緒に暮らしています。ある日、章太郎の父親は、漫画家を目指す息子にそのようなくだらない夢を追いかけるのではなく、もっと地に足をつけて現実を生きろという意向から章太郎の書いた漫画を破り捨ててしまいます。傷つき落ち込んだ章太郎が、落胆にくれていると、一人の少女が現れます。章太郎は、その少女に導かれるようにして、様々な幻想世界を旅します。そして、旅を通して章太郎は成長し・・・・・。
<章太郎のファンタジーワールド ジュン みんなの感想/評価>
◆漫画?絵本?最高!
章太郎のファンタジーワールド ジュンを友人にすすめられて読んでみたのですが、これがかなり面白かったです。漫画家志望のジュンが成長していく姿を見て、とてもハラハラドキドキしました。続きが気になりどんどんページを捲ってしまいました。台詞がほとんどないのにも関わらず、内容を理解できてしまうというのが、さすが石ノ森章太郎だと思いました。
◆思い出の作品
本書のタイトルが「章太郎のファンタジーワールド ジュン」になっていることに、思わずニヤリ。私がこれを初めて読んだのは昭和40年代後半のこと、当時はまだ石森章太郎だったのです。
絵があって、ストーリーと吹き出しがある「ふつう」の漫画に慣れていた私には、衝撃的な作品でした。ほとんど台詞がなく、ストーリーらしいものもないにも関わらず、不思議な世界を漂うジュンに引き込まれて行ったのを覚えています。