<絶叫学級 あらすじ/作品紹介 第59回(平成26年度)小学館漫画賞(児童向け部門)受賞>
『絶叫学級』は『いしかわえみ』の作品で『りぼん』にて2008年から2015年まで連載されたホラー漫画です。本作は、第59回(平成26年度)小学館漫画賞(児童向け部門)受賞作品で、また2013年6月には実写映画も公開されており、過去もテレビ東京系列でテレビアニメ化もされている評価の高い作品。
この本の主人公は黄泉という下半身のない幽霊で、読者を日常から恐怖と狂気の世界へと引き込む案内人として出てきます。
黄泉は秋元優美と言い、生前いじめに遭っていましたが、家庭科室でガス爆発を起こしいじめの主犯格とともに亡くなってしまします。その後封印されていた黄泉という神に意識を乗っ取られしまい、以後恐怖の案内人となります。日常に潜む落とし穴を恐怖や狂気などに交えて、オムニバス形式で描いています。そこには人間の欲望などが如実に引き出されていています。作品に出てくる登場人物たちはその欲望に翻弄され、最後には自滅していくのです。なかには欲望に翻弄されながらも、自滅の道を選ばない登場人物もいますが、ごくわずかです。
<絶叫学級 みんなの感想>
◆小学生にはヘビー級?ホラーな話で、エピソードごとに話が変わる絶叫学級。ストーリーテラーがいて、本編へ進みます。
軽々しく始めてしまったことからどんどん首をしめられていくような描き方が、なかなかヘビーです。可愛らしい絵柄なので、怖さは随分緩和されてると思います。
ただただ怖いだけではなく、訓話的な要素もあったり読み手に考えさせる場面があるのが良い点です。
◆絶叫学級は、ホラーではありますが引き込まれる展開で面白いです。短編集のような形式になっているので、読みやすいのも良いですね。ただ、普段から怖い話をたくさん読んでいるという人には、聞いたことがある話しがあったりと、少し物足りない感じがあるかもしれません。しかし、ただ怖いだけでなく考えされられる話や、教訓になるような話もあり、良い作品だと思います。