ガンアクションに大注目
『緋弾のアリア』は、赤松中学(著)/こぶいち(イラスト)による作品で、主人公遠山 金次の少年の一人称視点でストーリーが展開されるバトル系ライトノベルです。迫力あるバトルを活字で伝えるのは非常に難しくまた同時に作者の腕の見せ所なのですが、本作は無駄な比喩や回りくどい表現がなく、とても読みやすい作品に仕上がっています。
本作の表紙の絵が醸し出すイメージかた「どうせ萌え系美少女ハーレム作品だろ」と判断するのは大きな間違いです。確かに主人公は「性的に興奮すると力が発揮できる」というよくわからない特性を持っていますが、バトルシーンをメインに描かれており、週刊少年ジャンプに漫画版を連載しても人気が出るのではと思わせる作品です。
一巻の表紙にもなっているピンクの髪のヒロインが非常に魅力的です。題名の「緋弾のアリア」のアリアとは彼女の名前です。剣と拳銃を二つずつ扱ったバトルシーンが見どころです。アリアだけでなく、登場するヒロインのほとんどは「守られるヒロイン」でなく「戦うヒロイン」なのです。
ただ上記した主人公の特性以外に本作の特徴の1つとして登場人物がことごとく有名な人物の末裔であることです。アリアが「ホームズ家の末裔」で主人公が「遠山家の末裔」という風に、一人ひとり「〇〇の末裔」であることです。他にも「ルパン家の末裔」「卑弥呼の末裔」などいろいろあります。果たしてこの設定は必要なのでしょうか(笑)。
なお本作は2011年にTBS系列などでTVアニメ化もされた人気作品です。近年では本作はパチンコの題材にもなりました。