中村うさぎの美人論
美人といわれて不快な思いをする女性はいないでしょう。女性なら美人といわれて困る人はいません。なぜなら、多くの女性は美しくあるために、努力しているからです。そして、美人になってもてたいと思うはずです。
エッセイストの中村うさぎの本「美人とは何か? 美意識過剰スパイラル」は、美人とは何かということを面白く語っています。この本では、中村うさぎが、美人について考えるとき、ブスの概念を持ち出して、比較を行なうことで美人論を語っています。
この本によると、バービーとリカちゃんの例をあげて、美意識は時代でも変わってくるものであるということや美人論を語る上においてブス論を語るユニークな内容となっています。
また、著者によると、美人オーラとブスオーラがあり、そのオーラについて美人のオーラとブスのオーラの要素について考察しています。この本の最も面白い部分は、美人論の考察において、ブスやデブに対する非難や対処についてのウェイトを多く占めていることが特徴です。
最終的に美人論を語る上で美醜自意識過剰について、その根底を探っています。このように、美人とは何かについて語ることにおいて、ブスを考察している本なのです。この本は、女性だけでなく、男性が読んでも楽しい本です。