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美味しんぼ

花咲アキラ (画)/ 雁屋哲 (原作)の美味しんぼ(電子コミック)レビュー

美味しんぼ コミック【電子書籍】

著者 ページ数 クチコミ評判
花咲アキラ (画)/ 雁屋哲 (原作) 229ページ ★★★★

究極VS至高のメニュー対決も今や和解

美味しんぼ」は1983年からビッグコミックスピリッツで連載が始まった作品で、現在では100巻以上もコミックが出版されている長期連載漫画で、アニメ化だけにとどまらず、実写映画化、ドラマ化もされている人気作品です。また料理の話だけでなく、時には料理以外の問題提起もなされており社会的な反響を呼ぶ作品です。近年では福島双葉町問題、それ以外にも食品添加物、マイクロソフト批判、木造建築について、辛子明太子は日本で最も恥ずかしい食べ物発言など、その数は枚挙に暇がありません。

さて美味しんぼの見どころといえば、やはり漫画に込められている食の知識ということになるでしょう。普段食べているものにどのようなものが含まれているのか、気にする人はそんなに多くはありませんが、この漫画では、危険なものが含まれているものもあるし、また、大量生産されるようになったことで、以前とはまったく違う食べ物になってしまったものもあるといったことを描いています。

主人公である山岡士郎と、彼の父である海原雄山は「本物」にこだわりますが、普段一般庶民が食べているものは本物なのか、もしそうでなければ、本物はどうなってしまったのかというところにも焦点が当てられています。その他にも食に関する知識が満載なので、この漫画を読むと、レストランなどに入ったら、思わずいろいろなところを見て、レストランが優良店なのか確かめたり、スーパーなどで食べ物を買った時に、何が添加されているのかじっくりと見てしまうようになるでしょう。ちなみに、長らく対立していた山岡士郎と海原雄山は現在では和解しており時代の流れを感じさせます。



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