神話がモチーフの王道バトル漫画
聖闘士星矢は1985年に週刊少年ジャンプで連載された車田正美の作品で、少年たちだけでなく世の女性も虜にし幅広い層に支持された作品です。現在でも、多くの派生作品が刊行されています。見どころは、熱いバトルシーンだけではなく、壮大な作品の世界観/・個性的なキャラクター・登場人物達が纏う聖衣等のデザイン性の美しさ、と枚挙にいとまがないほどです。
まずバトルシーンは、主人公の星矢をはじめどんなに倒れても、格上の相手にも諦めずに立ち上がり勝負を挑む仲間たちの手に汗握る展開が、読者を熱い気持ちにさせドキドキとワクワクが止まりません。特にお決まりの逆転演出フェニックス一輝の活躍は一輝の姿に憧れを抱かざるをえません。次に、世界観は星座や神話をもとにしているので、とにかく壮大です。派生作品がこれほど多く展開されているのも、この世界観のなせる技です。
そして、悪役にも魅力的なキャラクターが多く、物語をより面白いものにしています。キャラクターそれぞれにしっかりと見せ場があるので、敵対する相手の考えや過去も掘り下げられており、愛着がわきます。最後に、聖衣のデザインですが、例えばペガサス座や白鳥座など、守護星座の状態からそれを装着する展開方法も考えられているので、一つ一つ丁寧にデザインされています。なおかつキャラクターそれぞれでデザインが異なるので聖衣を眺めるだけでも楽しいです。
聖闘士星矢の代表的シリーズといえば十二宮編(黄金聖闘士編)でしょう。女神アテナを助けるために12星座の守護者が守る12宮を突破して教皇を打倒せよというこのシリーズは、敵役の登場人物含め非常に魅力的です。卑怯なうえに弱いかに座のデスマスクから圧倒的な強さを誇るおとめ座のシャカとのバトルなど見どころ満載です。まず聖闘士星矢を知りたければ、この十二宮編まで読んでいただくことをお勧めします。