電子書籍サイト「Good E Reader」は、イギリスで経営不振に陥る出版社の数が激増していることを明らかにした。
要因としては、2008年から2014年にかけ、電子書籍のマーケット市場が拡大し紙書籍事業に打撃を与えたことが挙げられる。
多くの出版社が紙書籍を電子書籍化することに対応できず、2014年6月から2015年6月にかけて、128もの出版社が経営不振に陥った。
同サイトによると、経営不振に陥った出版関係者の数は前年に比べ58%増加。
電子書籍のマーケティングには紙書籍とは違う形の経営戦略が必要となり、それに対応できなかった小規模出版社が経営不振に陥ったとされる。
イギリスの会計・コンサルタントネットワーク「Moore Stephens」に所属するDavid Elliott氏によると、昨年の紙書籍の売上低下率は、電子書籍の売上上昇率を上回っているとのこと。
現在、イギリスの電子書籍の10%が不正にダウンロードされていることから、不正ダウンロードの取り締まりを行えば、電子書籍の売上はさらに上昇しそうだ。
はたしてイギリスの出版社は電子書籍化に対応できるのだろうか。
引用元:Good E Reader