シャーロック・ホームズは4つの長編と56の短編から構成される大シリーズです。今回見ていくのは3つ目の長編である「バスカヴィル家の犬(原題:THE HOUND OF THE BASKERVILLES)」です。
この作品は短編、『ホームズ最後の事件』よりあとに発表されているという、ちょっと変わった性質を持っています。ご存知の方も多いかと思いますが、実はシャーロック・ホームズというのはホームズ最後の事件において滝壺に落下して死亡する、という顛末をたどっており、ホームズを主人公とした作品はそれ以降しばらく書かれていませんでした。
「バスカヴィル家の犬」は最後の事件よりも時系列的には前に設定されているので、ホームズが復活したというわけではなく、あくまでも生きている頃の事件の一つ、とされています。
さて、内容についてですが、これもまた今までのシャーロック・ホームズとは一風変わった雰囲気を持っています。「魔犬(hound)」と呼ばれる存在など、どのようにして謎が解かれていくのか、ということを楽しむことができる作品です。
私は今回これを『英語原文で味わうSherlock Holmes3 バスカヴィル家の犬/THE HOUND OF THE BASKERVILLES 』で読みました。英語ならではの雰囲気というものが感じられて、日本語訳とは違った魅力が見えてきます。
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