シャーロック・ホームズは広く知られているミステリー小説だということは誰しも知っていると思う。ただ、実際にその内容を味わったことがある人というのは意外に多くないのかもしれません。
今回読んだのは英語原文でシャーロック・ホームズを楽しむことができる「英語原文で味わうSherlock Holmes4 恐怖の谷/THE VALLEY OF FEAR 」です。シャーロック・ホームズは4の長編と56の短編の合計60作品の集合のことを指しているのですが、この「恐怖の谷」は長編の4番目にあたる。緋色の研究、四つの署名、バスカヴィル家の犬に続く第四篇で、オーソドックスな前後編構成が取られていました。
シャーロック・ホームズにはライバルと呼ばれる人物がいるのはご存知の人もいますよね。
ジェームズ・モリアーティ教授という人物がそれにあたりますが、この人物は「ホームズ最後の事件」でホームズと共に滝壺に落ちて死亡するという顛末を辿ります。恐怖の谷については発表は最後の事件よりもあとではあるものの、事件背景についてはそれ以前なので、どちらも生きているという背景で進行していきます。
長編としては最後の一作、シャーロック・ホームズの推理活劇の一つの終焉を見る事ができます。
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