橋の下の不思議な人たちの物語
「聖☆おにいさん」の中村光さんの作品。テレビアニメ化、実写ドラマ化(桐谷美鈴、小栗旬、山田孝之、城田優など、キャストが無駄に豪華)映画化されています。
主人公の市ノ宮行は財閥の御曹司で、大学生でありながら会社経営をしているエリート。ですが、荒川の河川敷の住人に引き込まれ、なぜか橋の下で暮らすことに・・・
橋の下には、自称「カッパ」「金星人」「元スター」「元スパイ」など変な人たち揃い。思い込みの激しい電波さんたちなのだと思いつつも、実は本当にそうなのでは!?と思わせるシーンがちらほらあります。数話完結の短編ギャグですが、少しずつ住人の過去が明かされていくストーリー的な要素も含んでおり、最後にどんな真実が明かされるのか?という楽しみもあります。
橋の下でのドタバタギャグといった感じですが、「人に借りを作るとぜんそくになる」カタブツの主人公が、助け合って生きている橋の下の住人とふれあい、だんだん人間らしく(そしてちょっと変に)なっていく、ハートウォーミングな場面も含まれています。公式ページによると、「電波系ラブコメ」だそうです。
巻末には毎回、詩が添えられたシリアスなカラーページがあります。不真面目なのか真面目なのか得体が知れない、独特の空気感を持ったマンガです。