本当の意味での雑談力とは?
新社会人は、入社式の後にまず新人研修を受ける。そこで社会人としてのマナーや会社の理念、方針などを叩き込まれた後、配属先で実務に就きながら、先輩に仕事を教わるのが通常の流れだろう。しかし、ビジネスシーンで重要であるにも関わらず、研修では教えてくれないことがある。それが「雑談力」である。
学生時代、授業中や部活の練習中に友達と雑談をして、教師から叱られた経験のある人は多いだろう。一般的に、雑談は無駄で必要のないもの、という認識がある。しかし著者は、雑談の本当の力を知らないことで多くの人が損をしている、と主張する。
著者の安田正氏は、ビジネスコミュニケーションの講師、コンサルタントとして活躍しており、約1,700社の企業で指導実績を持つほか、早稲田大学の非常勤講師としても教壇に立っている。そんな超一流のカリスマ講師が語る、雑談の本当の力とは? 誰でもできる、しかもすぐに使える38のテクニックを、惜しげもなく公開した一冊だ。
みんなの感想
◆自分に合わせたトレーニングができる
章のはじめに「一流、二流、三流ならこうする」といった格付けチェックの項目があり、今の自分はどうなのか、具体的にわかるのがいいと思いました。三流に当てはまると結構ショックで、その場所は特に真剣にメモしながら読んでしまいました。トレーニング法もレベル別で書いてあります。レベル1は早速実践できたので、自分もちょっと一流に近づいたかも! と嬉しくなりました。これからもこの本を片手に、レベル2、3とやっていきたいです。
◆身に付けたいスキル
日頃からなんとなく「あの人は感じがいいな。」と思うことはあっても、あまり理由などは考えたことがありませんでした。でもこの本を読んで、感じがいいと思った人は、つまり「雑談力」がある人なのだと分かりました。相手とより深く結びつく、密度の高いコミュニケーション能力を身に付け、仲良くなりながら仕事をスムーズにこなす「雑談力」、すごいスキルだと思います!