自分を否定しない生き方を
営業ノウハウ本で有名な佐藤康行による、結婚本という新しいカテゴリーの一冊です。
今や自然にしていれば結婚できる、という時代は終わってしまったといわれています。さらに、それが幸せな結婚、ということになるのであればことさら難易度が高くなっているのではないでしょうか?
そんな時代にこそ、どのようにして幸せな結婚を追い求めていけば良いのか、そのために重要なパートナーの見つけ方はどう考えれば良いのか、ということがまとめられています。
佐藤康行の著作を他に読んだことがある人ならば分かると思いますが、本書も全体的な主張というのは氏の従来のものと大きく変わっていません。言うなれば、自分の過去と現在を肯定したうえで未来につなげていく、というのが基本的な考え方となっています。
そのため、結婚していない、ということをマイナスに捉えるべきではない、ということが最初に記されています。自分のたどってきた道を正しいものだと考え、今の自分のことを肯定し、未来は当然良くなっていくものだと考えることが幸せな結婚のスタート地点である、としているのです。
本書のポイントはまさにこの部分にあると思います。幸せというのは主観的なものであり、意識の変革こそが重要になるからです。