NHK NEWS webによると、電子書籍の自炊業者による自炊行為の是非を問う裁判において、最高裁は業者側に自炊の禁止を命じた。
電子書籍の「自炊」とは、紙の本をスキャナーで読み取りそれをPDF化し、スマホやiPadなどの端末で閲覧できるようにすることである。端末の普及やスキャナーの性能向上によりこの自炊業者が近年増加しており、安い業者だと1冊100円から自炊を行っているところもある。
この自炊をめぐって2012年11月に作家の東野圭吾さんや浅田次郎さんら7人は著作権の侵害だとして、東京の2つの代行業者を訴えていた。
最高裁は「業者は作家からの警告に回答せず、行為を止める必要がある」として、訴えを起こしていた7人の作品について「自炊」の代行の禁止を命じたという。
自炊を活用して読書をしているという人は多くいる一方で、今回の様に著作権の問題が処理されずに横行しているケースが多々見られる。
今回の裁判をきっかけに業界でのルール作りをする必要があるのではないだろうか。
NHK NEWS web
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160317/k10010446871000.html