ダイヤモンドオンラインによるとボイジャー社から電子書籍向けファイル制作ツールRomancer(ロマンサー)が販売開始になった。
※引用http://diamond.jp/articles/-/58530http://diamond.jp/articles/-/58530
電子書籍のフォーマットは現在epub3.0が主流になっているが、このフォーマットを作成するにはある程度専門的な知識が必要になってくる。さらに各電子書店によってフォーマットのタイプが微妙に違ってくるので、複数の電子書店に合ったフォーマットを用意するというのはかなり労力がかかる。
しかしこのRomancerを使えばそういった専門的な知識がなくても各電子書店に合ったフォーマットを作成することができるようだ。
Romancer特長は大きく分けて3つある。
1つ目は、現在電子書籍の主要なフォーマットになっているepub3.0をWordファイルから作成できる点である。
Word2007以降であれば、そのままepub 3.0に変換することができるようだ。
2つ目は、Amazon Kindleにあったフォーマットを作成してくれる点である。
Amazon Kindleは作品をストアに納品する際、かなり厳格に仕様、フォーマットが定められている。
RomancerはAmazonが指定しているフォーマットにも変換をしてくれるようだ。
3つ目は、作成した電子書籍がWEBブラウザ上で直接読める点である。
これまでAmazon Kindleや楽天koboなどの電子書籍は、専用のリーダーアプリをダウンロードし、パソコンやスマホにインストールしなければならなかった。
Romancerを使うことでこれらの手間を省きWeb上で読むことができる。
Romancerを使えば個人でもより楽に電子書籍を作成できるようになるだろう。
さらに個人だけではなく、これから電子化をすすめていこうとしている出版社にも良いツールとなりうるのではないだろうか。
アメリカのAmazon Kindleでは総合ランキングベスト10位中、半分近くに個人作家の作品がランクインしていることがある。
日本では現状そこまで個人出版の作品が目立ってきているということはないが、
今後Romancerの様なツールが広がればアメリカの様な状態になるかもしれない。