生徒31人のキャラクターに大注目
魔法先生ネギま!は、赤松健の作品で2003年~2012年まで週刊少年マガジンで連載されていた漫画です。いわゆるハーレムものに分類される作品ではありますが、その軸はファンタジーとバトルにあります。熱極的な支持者がいる作品でTVアニメ化やOVAにとどまらずテレビ東京系列で実写ドラマ化もされています。
主人公は魔法使いの学校を主席で卒業した「ネギ・スプリングフィールド」。彼には立派な魔法使い(マギステル・マギ)になり行方不明になっている父親を探し出すという目標があります。立派な魔法使いになるための修行として出されたのが、日本の学校で教師を勤めるというものでした。この時10歳という年齢で子供が年上のお姉さん方に授業を行うという設定は斬新でした。
ネギが赴任したのは麻帆良学園本校女子中等学校、担当クラスには31人の女生徒がいます。そして、ここにこそこの作品の見どころが存在しています。生徒の31人すべてにキャラクターデザインと詳細な設定が存在していることこそが最大の特長。
通常の漫画作品ではメインの数人を中心に話が進んでいきますが、この作品では連載開始時から物語の流れを設定し、そのスタンスを崩さないように展開をしていきます。つまり、序盤から複線が各所に張り巡らされているのです。そのため、読み返してその複線を見つけていくことでより深く作品を楽しめる作りになっています。
また、赤松先生の描く可愛い女の子が数多く出てくることも、この作品の特長といえます。きっちり練りこまれた設定と、可愛い女の子、それらを内包した壮大な物語が読者を楽しましてくれます。現在はネギマのスピンオフ的続編『UQ HOLDER!』が週刊少年マガジンにて連載されています。