2014年テレビアニメ化の第13回エンターブレインえんため大賞小説部門大賞受賞作
『龍ヶ嬢七々々の埋蔵金』は、鳳乃一真(著)/ 赤りんご、後にのん(イラスト)のライトノベル作品です。2014年4月にはフジテレビ系列でテレビアニメも放送された第13回エンターブレインえんため大賞小説部門大賞受賞作品。
「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金家」は、を追い出された主人公が七重島という島に行き着き、そしてそこで住むことになったアパートの部屋に何故か先に住んでいた龍ヶ嬢七々々という少女と、その個性的な仲間たちと繰り広げる冒険活劇です。
この物語は島に隠された七々々コレクションという不思議なアイテムを探すために主人公達が遺跡で宝探しをするのですが、その宝探しを妨害してくる人間がいたり、遺跡の仕掛けが複雑で推理力を求められるものがあったりするなど、バトルやミステリーなど様々な要素が詰め込まれており、個性的なキャラクターたちと相まって読者を飽きさせないとても面白いストーリー展開となっています。
特に見どころなのが七々々コレクションという不思議なアイテムです。これには一つ一つに不思議な力があり、また一つ一つ違う効果を発揮するので、この遺跡にあるのはどんなアイテムなのか、またそのアイテムをどう使うのかなど先が気になって、ページを捲る手が止まらなくなってしまうくらいの面白さがあります。また巧妙に伏線が張り巡らされているので、後でその伏線が回収されたときには驚かされ、あの設定はこのためにあったのかなど関心してしまうことでしょう。
そして、男の割にはとても可愛い少年がいたり、見かけがキュートな割にはとても頭が切れる名探偵など本当に面白いキャラクターが多く、様々な場面で主人公をフォローしたりするなど話を盛り上げてくれます。とても面白いので一度は読んで見る価値のある作品だと思います。