» page top

#1004 こんな手も、あるかもね。

あなたの神様の声が好き。
あなたに、相談のフリをして、さんざんグチをこぼした。
どうしたら、いいと思う?
そんな時、あなたは、こうは言わない。
「それは、こうすればいいんじゃない」
聴いておきながら、そう言われると、ちょっと寂しい。
鰻屋さんに行って、注文した途端、カウンターの下から「はい」って、出てきた感じ。
注文を聴いてから、料理をしてほしい。
たいていの男性は、相談をパターンにはめる。
話始めの10秒で、パターン分けをしている。
これは、あのパターンだなと。
選択肢がすでにあって、丸をつけている。
たしかに。
自分の悩んでいることは、よくあること。
それは、自分でも、わかっている。
でも、パターン分けは、寂しい。
あなたは。
私の話を、特殊な事例として、聴いてくれる。
選択肢に丸をつけるのではなく、フリーハンドでメモしてくれる。
なによりも。
私になりきって、聴いてくれている。
普通は。
相談される側として、聴いている。
話の最初から、どうアドバイスするかという姿勢で、話を聴いている。
それが、わかる。
そして、相談する側は、こう考える。
ああ、この人に、相談するのではなかった。
この人に相談した自分の判断ミス。
あなたは、違う。
私に、なりきって、聴いている。
あなたの価値観ではなく、私の価値観で、聴いている。
あなたからすれば、アドバイスは、簡単なはずなのに。
あなただったら、どうする?
あなたは、あなたとしてではなく、中立の立場で、つぶやいてくれる。
「こんな手も、あるかもね」
その声は、神様の声に感じた。



【中谷先生のおすすめ電子書籍TOP3】 紹介記事はこちらからどうぞ