#1006 いるだけで、話がまとまる。
あなたがくれる安心感が好き。
今日は、ミーティング。
あなたは、後で参加する予定。
話し合いは、難航した。
参加者の各自の目指す方向が、違っていた。
焦点が絞られないまま、いっこうに出口が見えない。
あなたが、現れた。
すると。
あんなに難航していた話が、するすると進み始めた。
驚くのは。
あなたは、何も発言していないのに。
あなたが、整理したわけでもない。
あなたは、ただ。
にこにこ笑っているだけ。
みんなの話を、聞いているだけ。
明らかに。
場が、落ち着いた。
ざわざわしていた不安が、なくなった。
あなたは、不思議な存在。
その場で、あなたが一番偉いわけではない。
一番、年長でもない。
だけど。
あなたより偉くて、あなたより年長の人が、あなたがいることで、安心している。
会議が難航したのは、安心感がなかったから。
あなたは、安心感をもたらした。
あなたは、会議に呼ばれる。
特に、なんの役職もないのに。
知らない人が見たら、なぜあなたがその会議に参加しているのだろうと、不思議に思うに違いない。
その理由が、これだった。
この時ばかりではなかった。
毎度のことだった。
発言するより、発言しないで、安心感を与えるあなた。
それに気づくリーダーも、どちらも、さすがだった。