#1019 最大、二人まで。
あなたの盛り上げが好き。
今日は、老舗の料亭での宴会。
総勢50人以上入る、大広間での会。
受付で、くじ引きをして、席を決める。
知った者同士が固まって、出会いがなくならないようにする、幹事さんの心憎い配慮を感じる。
あなたは、金屏風から、2番目の席。
こんな時でも、神様は、あなたに役割を与える。
あなたは、いつものように、早めに到着した。
斜向かいの席に、一人のお客さんが到着した。
あなたは、自分から、挨拶して、話しかける。
そして、隣の席の人が、現れる。
また、あなたは、話しかける。
そして、先に来ていた人を、紹介する。
そうこうするうちに、誰もが気づいた。
今日、集まっている人は、ほとんどが幹事さんとだけ、知り合いの人が多い。
あなたは、それに気づいた。
それを相手に伝えることで、相手を安心させた。
あなたも、同じように、知り合いは幹事さん一人なのに。
スタッフではないのに、スタッフのように、場を盛り上げる。
少人数のスタッフで回している幹事さんへのお手伝いをしている。
一座建立。
あなたは、お客さんで行っても、「お客さんだから」と、甘えない。
お客さんで行ったとしても、招き主と同じように、その場を盛り上げる。
知らない人が見たら。
あなたは、社交的な人だと感じるに違いない。
確かに、社交的。
でも、社交的にも、できるというだけ。
むしろ、あなたは大勢でいるより、一人でいるのが好き。
最大、二人まで。
そのことを知っている私は、離れた席から、あなたに楽しませてもらっていた。