#1021 ウエイトレスさんを、楽しませて。
あなたのメニューの説明の聞き方が好き。
あなたと、フレンチレストラン。
ランチタイムは、洋食屋さんだった。
しかも、定食が、A定食・B定食・C定食と並んでいる。
ハスキーボイスのウエイトレスの女性は、伊藤沙莉さんに似ている。
伊藤沙莉さんは、演技力でお気に入り。
脇役で出ている時から、「この女優さんは、誰?」と感じていた。
一緒に、テレビを見ている時、
「この女優さんは、誰?」
と聞いたのは、あなただった。
あなたと同じ感じ方をしていたのが、嬉しかった。
ウエイトレスの伊藤沙莉さんが、メニューを説明してくれる。
ひとつひとつの料理に、あなたは大きなリアクションをする。
あなたのリアクションの大きさに、伊藤沙莉さんの瞳孔が、一気に開いた。
その後、微笑んだ。
伊藤沙莉さんが言ったのは「A定食は、オムライス」。
「なんと、オムライス」
そんなに、驚くことは、何も言っていない。
それでも、あなたは、大きなリアクション。
「B定食は、ハンバーグ。」
「ハンバーグ、来たか」
またもや、大きなリアクション。
「C定食は、生姜焼き」
「生姜焼きまで、出たか」
あなたの、リアクションは、どんどん大きくなっていく。
黒板に書かないのは、夜のフレンチの習慣だろうか。
「ちなみに、オムライスは、チキンライスにもできます」
「それは、チキンライスしかないでしょう」
あなたは、オネエによく間違えられる。
そう信じている人も、少なくない。
それは、あなたのリアクションの速さと大きさから来ているにちがいない。
「さらにちなみに、お好みのメニューも、可能です」
もはや、伊藤沙莉さんのアドリブとしか思えない。
あなたのメニューの聞き方は、それだけウエイトレスさんを楽しませるエンターテインメントになっている。