#1028 どこかに、行っている。
あなたのどこかに行っている時が好き。
あなたが、締切と競争をしている。
その時の集中力は、凄い。
まさに、競争している。
しかも。
短距離走ではない。
長距離走。
マラソンよりも、長いウルトラマラソン。
一生続く、ウルトラマラソン。
スケジュールが入っていなければ、どうなっているか。
ずっと、走り続けている。
スケジュールの間は、ピットインしている感覚。
休んでいる訳ではない。
あなたの太鼓は、鳴り続けている。
いろんなスケジュールが入ってくるのは、走り続けて、倒れないように。
神様が、入れてくれている。
神様が、あなたの、サポートランナーに、なってくれている。
どうしたら、そんなに集中できるのか、聞いた。
あなたには、集中している意識すら、なかった。
どんな感覚なんだろう。
あなたは、言った。
「どっかに、行ってる、感覚」
今、何をしているかの感覚はない。
今、どこにいるかの感覚も、ない。
今、何時という感覚も、ない。
今、どれくらい時間が経ったかの感覚も、ない。
気がつくと、外が暗くなっている。
気がつくと、明るくなっている。
そして、また、暗くなっている。
どっかに、行っている。
それが、どこかも、わからない。
あなた自身は。
それが、どれだけ、特殊なことかも、気づいていない。
子どもの頃からそうだったに違いない。
今も、あなたは、どこかに行っている。
それを、見ているのが、私は好き。
ふと、何事もなかったかのように、私を振り返って、微笑んでくれる。