#1029 二人だけの、プレイ。
あなたの面白がり方が好き。
あなたが、新しい仕事の話をしてくれた。
意外な仕事だった。
あなたのイメージとは、全く違う系統の仕事だった。
思わず、吹き出しそうになった。
ちょっと、吹き出してしまった。
断っても、いいくらいなのに。
あなたは、仕事を断らない。
ひょっとして。
これが、あなたの狙いかもしれない。
私が、吹き出すことを。
「今度、こんな仕事をすることになったよ」
ということで、私が吹き出すことを、あなたは想像している。
だから、あえて、自分らしくない仕事が来ても、受ける。
そういえば。
あなたは、時々、マニアックなものを買ってきてくれる。
謎めいている。
どう盛り上がっていいかわからない。
私が、わからない顔をしても、あなたは、がっかりしない。
私にとっては、ものではない。
わからないものを買ってくるあなたが、面白いから。
あなたは、気づいている。
私が、あなたを面白がっていることを。
あなたは、マニアックなものを買ってくるのではない。
マニアックなものを、私に、買ってきてくれている。
私が、わからない顔するのを、楽しんでいる。
私が、あなたを面白がるのを、あなたは面白がっている。
マニアックなものが、どんどん、増えている。
あなたにとっては、「凄い」と言われるより、「わからない」と言われる方が、嬉しいのかもしれない。
もはや、他者承認の範疇を越えている。
これは、あなたと私にしかわからないプレイ。
そんなあなたが、面白い。