#1040 バッティング・マシンのように。
あなたの打ち返しが好き。
あなたと、バッティング・センター。
あなたを見てると、気がついた。
これは、あなたの仕事の仕方。
あなたに、急な用事が舞い込む。
しかも、急ぎ。
いつものこと。
そんな時。
あなたは、まるで、あたふたしない。
最初の予定から入っていたように、対応する。
相手の人は慌てているけど。
あなたは、落ち着いている。
本当は、あなたのほうが、慌てなければいけないはずなのに。
それが。
バッティング・センターに似ている。
来る球に、文句は言わない。
要求もしない。
タイミングは、相手のペースに合わせる。
ただ、ひたすら。
打ち続ける。
しかも、そこには、悲壮感もない。
いかにも、楽しそう。
想像した。
あなたが対応しているマシンは、1台ではない。
ここに並んでいるすべてのマシンが、あなたの打席に向かってきても。
あなたは、なんの躊躇もなく、打ち返し続けている。
そんな中、あなたに気づいた女の子の、サインにも応える。
写真撮影にも、応える。
見逃しは、しない。
マシンも、止めない。
マシンが、楽しんでいるように見えた。