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#1049 食事の前の、スイーツ。

あなたの食事の前が好き。
あなたと、南青山のスイーツの本店でランチ。
スイーツは知っていたけど、食事もできるとは、知らなかった。
しかも、本格的なフレンチのコース。
真ん中に、テラス席。
向かって左側に、スイーツのショップ。
右側が、食事ができるラウンジになっている。
お店についたのは、予約の15分前。
こういう時、あなたは。
左側のショップに入る。
スイーツを、食後に見るのではなく、食前に見る。
この感覚がわかるあなたは、女子。
しかも、ただ入るだけではない。
二組のカップルが、お店にいた。
二組とも、女性がスイーツに歓声をあげている。
彼の方は。
手持ち無沙汰に、後ろの方で、スマホをいじっている。
あなたは。
スタッフの人と、いつのまにか、話している。
なんて話しかけているのか。
いつも、見逃す。
本当に、いつのまにか、話している。
いかにも、自然に。
その会話に、私を巻き込んでくれる。
自分からは、スタッフさんに話しかける勇気はないけど、あなたがキッカケを作ってくれるので、話せる。
それが、楽しい。
見ているだけでは、わからない情報ばかり。
スイーツに、こんなに季節感があるなんて、気づかなかった。
食事も、凝っていた。
スイーツのお店が、フレンチも出しているレベルではなかった。
フレンチのお店が、スイーツも出しているレベル。
食事の後、サブマネージャーさんが、紙包みを持ってきてくれた。
中を見ると。
さっき、ショップで見て、私が気になっていたスイーツだった。
私は、何も言わなかったのに。



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