#1062 あなたに、似ている。
あなたのお店の選び方が好き。
あなたと、京都のレストランで、京都のお客様と食事。
入口は、町家作り。
中に入ると、外国のレストラン。
いくつものレストランを経営するレストラングループの1軒。
このグループのオーナーとは、30年来の仲良し。
オーナーが、まだ別のレストランの店長だった時代からのおつきあい。
独立してからも、通い続けている。
あなたは、レストランを、食事では選ばない。
働くスタッフで選ぶ。
食べに行くのではなく、会いに行く。
あなたは、好き嫌いが、激しい。
サービス精神のある人が好き。
それは、あなたも同じ。
スナックの家で育ったからに、違いない。
オーナーと仲良くなったのも、オーナーのサービス精神を好きになった。
そして、グループのレストランのスタッフも、サービス精神がある。
離れているのに、会話が筒抜けになっている。
テーブルの下に、盗聴器が仕掛けられているかのように、気が利く。
気がつくと、あなたは、ドリンクのページを開いて、オーダーを聞いている。
店内は、暗い。
メニューのドリンクの場所を覚えていて、開いている。
お客様が、暗くて見えないのを察して、「たとえば」とドリンクのオススメを、3点読み上げる。
「どうしようかしら」
そんな時も、あなたは無言にならない。
さりげなく、理由を添えて、その中の1点を勧める。
ゲストの女性が、遠慮しているのか、我慢しているのかを、見抜く。
即、離れたところにいるウエイターとアイコンタクト。
ゲストに、ウエイターを紹介する。
ウエイターに、ゲストを紹介する。
ゲストが、初めて来られたことも、伝える。
あなたは、完全に、お店のスタッフになっている。
スタッフが、オーナーと似ている。
あなたも、似ている。