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#1074 恋の道に、生きる。

あなたの恋の道が好き。
あなたが、恋愛相談を受けている。
大人の女性。
道ならぬ、恋をしている。
そんな時。
あなたは、決して、説教はしない。
自分の考えを押し付けるわけでもない。
あなたは、書きながら、話をする。
まるで、子どもが落書きをするように。
Y字路を、描いた。
左と右に分かれている。
左には、道徳。
右には、恋。
2つの生き方がある。
どちらが、正しい訳ではない。
あなたは、間違いなく、道徳ではなく、恋の道に生きている。
相談に来た彼女も、恋の道に生きている。
「そうです」
彼女の顔が、ぱっと、明るくなった。
彼女の気持ちは、決まっていた。
道ならぬ恋でも、恋の道に生きることを。
あなたは、気づいていた。
彼女が、これまで、大勢の人に相談してきたことを。
そして、道ならぬ恋を反対されてきたことを。
彼女は、あなたは、応援してくれると思ってきた。
それも、あなたは気づいている。
あなたは、多くを語らず、彼女の心を、ぱっと明るくした。
道ならぬ恋という人は、道徳に生きる人の話。
恋に生きる人は、悩まなくていい。
恋に生きる人は、多くのものを、手放している。
平安時代の貴族は、恋に生きた。
道徳に生きる人が増えたのは、江戸時代から。
今日も、道徳の道に生きる人は、多い。
そのほうが、楽だから。
でも、恋の道に生きる人も、いないわけではない。
少なくとも、あなたと、彼女と、私がいる。



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