#1075 気遣いの、リズム感。
あなたの気遣いのリズム感が好き。
今日は、あなたは新幹線で一人で移動。
あなたは、1ヶ月前から、チケットを買っている。
窓際の席。
東京駅で、お弁当を買った。
新しいお弁当に、チャレンジした。
のぞみが、品川駅についた時、
「すいません」
と、女性から声をかけられた。
次の瞬間、あなたは言った。
「あっ、僕、間違えてます?よくやるんです。2回に1回は、違うんです」
女性は、笑って言った。
「いえいえ、お隣なんです」
あなたは、隣の席にコートを置いていた。
「あっ、すいません。すぐ、乗せます」
「いえ、ごゆっくりなさってください」
感じの良い女性だった。
あなたは、気付いた。
その女性は、通路を挟んで、友達と一緒だった。
「あっ、よかったら、変わりましょう」
「いえ、一つですから」
品川から一つは、新横浜。
「新横浜?」とあなたは、聞き返したりしない。
「名古屋ですね。でしたら」
名古屋のつもりで言っているのを、想像する。
「そうさせてもらう」
と答えるのを待たずに、さっと、席を移動する。
「お食事前に、すみません」
一連のやり取りが、まるで音楽のよう。
さわやかな、やり取り。
リズム感がある。
ふりかえると、無駄な言葉が一つもない。
変な確認も、質問もない。
だから、気持ちいい。
朝ののぞみの中の、爽やかな、やり取りだった。