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#1093 輪郭が、重なって。

あなたのツーショットが好き。
今日は、パーティー。
パーティーでは、あなたは忙しい。
知り合いと挨拶をする。
ほとんどは、あなたから挨拶に行く。
初めての人が、挨拶に来る。
名刺交換のあとは、たいてい相手は、もじもじしている。
「写真、撮りましょう」
あなたから、声をかける。
相手が、遠慮しているのを察する。
写真を撮ってもらう人も、見つけてある。
あなたのツーショットは、いかにも一体感がある。
初めての人でも、仲良しに感じる。
相手がガッツポーズをしたら、あなたも合わせる。
相手がハートマークをしたら、あなたも合わせる。
なによりも。
密着している。
それでいて、いやらしくない。
普通の人が、これだけ近づいたら、いやらしい写真になる。
相手も、近づかれたら、いやらしく感じる。
なのに、あなたは、いやらしくない。
むしろ、相手の表情が良くなる。
あなた以外の誰と撮った写真よりも、あなたと撮った写真が、いい表情をしている。
あなたは、一緒に撮る人の表情を、明るくする。
ツーショットは、近づいているようで、写真で見ると離れている。
近づこうと、押して来る人もいて、面倒くさい。
あなたは。
アウターの筋肉の力を、完全に抜いている。
ふんわり、包みこまれる。
身体が、輪郭よりも、混じり合っている。
その心地よさが、一緒に写る人の笑顔になっている。



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