#1111 気づくまで、待ってくれて。
あなたの研修が好き。
あなたと、仕事の打合せで、クライアントさんの会社に行った。
帰りがけ。
私は、出されたお茶を、飲み干した。
もうちょっとで、残すところだった。
あなたのコップを見ると、飲み干していた。
振り返ると。
あなたは、お茶を出された時、
「ありがとうございます。いただきます」
と、飲み始めていた。
私は、すぐ飲まなかった。
遠慮していた。
話をしていて、帰り際になって、あわてて、飲み干した。
以前は。
飲み残したまま、帰って来ることが多かった。
あなたは。
飲み残していることは、一度もなかった。
片付ける人の気持ちは、どうだろう。
大したことではないけど。
出したお茶が、飲み干してあるか、残っているか。
SDGsではなく、気持ちとしてどうか。
あなたは、飲み干しているけど。
おかわりの心配をさせるわけでもない。
お茶を飲むタイミングが、相手が「こう飲んでほしい」というタイミングで飲んでいる。
こういうことも。
あなたは、実家のスナックで教わったのか。
あなたは、飲み残す私に、注意するわけではなかった。
私が、気づくまで、待ってくれていた。
ひょっとしたら。
クライアントさんも、あなたと協力して、私の教育をしてくれているのかもしれない。
帰り際。
あなたとクライアントさんで、笑顔の目配せがあった気がした。
飲み干したお茶を見てか。
ありがたい。
お茶の研修。