#1149 お忍びの、プリンセス。
あなたの「ごきげんよう」が好き。
あなたと、エレベーター。
あなたは、乗った後、開くボタンを押した。
誰も、いなかった。
すると、小さな女の子が、廊下を歩いてきた。
その子が来ることは、見えなかった。
あなたは、彼女の足音を聴いていた。
乗り込む時に、女の子は、ありがとうございますと会釈をした。
待ってきてもらったことに、女の子は気づいていた。
スマホに夢中で、譲られていることに気づかない大人もいるのに、気持ちがいい。
テニスのラケットを持っている。
中学1年生か。
日に焼けている。
女の子は、5階で降りた。
降りる時、女の子は「ありがとうございました」ともう一度、会釈をした。
プリンセスかと思った。
あなたは。
「ごきげんよう」
と、プリンセスに会釈をした。
そう。
プリンセスには、「ごきげんよう」でないと。
プリンセスも、
「ごきげんよう」
と、あなたに会釈をした。
『ローマの休日』のオードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックだった。
お忍びのプリンセス。
それに気づいた王子だった。
プリンセスは誰かに、気付いてもらえて、うれしかったにちがいない。
一瞬の驚いたような表情が、アン王女だった。





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