#1152 わざと、しんどい方を。
あなたの腕立て伏せが好き。
あなたが、腕立て伏せをしている。
数にこだわらない。
いかに、美しい腕立て伏せをするかに、こだわる。
腕立て伏せは、美しさが勝負。
顔が出る腕立て伏せは、美しくない。
頭は、背骨のまっすぐ先に。
肩も上がらない。
鎖骨は、開いたまま。
鎖骨の中心が、最も高い位置をキープしたまま、下りてくる。
使っているのは、腕の筋肉ではない。
脇の下から、肩甲骨を引き下げる力で、動いている。
それを、丹田が受けている。
顔も、涼しく。
首は、ひたすら長く。
BGMを、かけている。
最初の頃は、都倉俊一作曲・山口百恵『ひと夏の経験』。
BPMは、152.4。
やがて、林光作曲『国盗り物語のテーマ』。
BPMは、130。
力強い。
そして、山本直純作曲『風と雲と虹とのテーマ』。
一気に、遅くなった。
奴隷船の太鼓のリズムだった。
テンポが遅くなるほど、腕立て伏せは、しんどくなる。
あなたは、わざとしんどくなる曲を選んでいた。





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