#1158 こんな状況、なのに。
あなたのイラッとする時の対応が好き。
あなたは、今日は打ち合わせ。
場所は、先方の会社。
最新鋭のビル。
そこは、未来。
ビルの1階には、人の姿がない。
それは、まるでSF映画。
知らない人が見たら、ビルの休館日と感じるに違いない。
一人として、気配がない。
受付どころか、警備さんの気配もない。
掲示もない。
どこまでも、無機質。
スタイリッシュで、クールを通り越して、寒々しい。
肝心の場所が、わからない。
人を、探す。
ビルの外に、警備さんっぽいおじさんがいた。
おじさんに、会社名を言って、場所を訪ねた。
おじさんは、それは、隣のビルだと外を指さした。
外は大雨だった。
地下鉄直結と書いてあったので、傘を持たずに来た。
おじさんの指示する方向へ、雨の中を歩いた。
いよいよ、『ブレードランナー』だった。
いっても、いっても、それらしき建物はない。
マンションらしき建物の前で、先方の会社に電話をかけた。
「今どこですか」
といったのは、相手だった。
それは、あなたが聞きたい質問だった。
どこかわかれば、迷わない。
マンションの管理人のおじさんに聞いた。
さっきの警備員のおじさんに似ていた。
同じ人物だったら、いよいよホラー映画になる。
「ここのマンション名は、なんですか」
迷っている人物であることがわかるように、携帯を耳に当てながら、聞いた。
「はあ?」
その管理人さんの返事に、戻ることを決めた。
さっきの警備員さんとすれちがった。
びしょ濡れで戻ってきたのに、警備さんは知らん顔だった。
やはり、さっきの管理人のおじさんに似ていた。
やっと会社にたどり着いた時、あなたのグレイのスーツは、びしょ濡れだった。
「わかりにくい」
とは、一言も言わなかった。
ずぶ濡れになりながら、満面の笑顔なのが、あなただった。





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