#1161 合理的な、根性。
あなたの合理的な根性が好き。
あなたは、今日は病院の職員の研修に来た。
対象は「入社3年目研修」。
講義の後、懇親会にも、参加した。
「なんでも、相談してね」
と、あなたは言った。
立食ビュッフェのテーブルは、くじ引きだった。
大勢いるので、同期でも、知らない者同士だった。
気まずい照れくささに、ちょっと戸惑っていた。
久しぶりの同期に会う機会なので、質問よりも、同期との話に盛り上がるのは、仕方がなかった。
そんな中でも。
「部下の育成と、子育ては同じですかね」
と、話しかけてきた女性がいた。
どんな質問にも、あなたは驚きはしない。
「もう、お子さんがいるの」
なんて、言わない。
「同じだね」
と、ニッコリ笑う。
その女性は、就職して、結婚して、育児をしてから、看護学校に入って勉強した。
今は、看護師として、働いている。
入社3年目なので、参加している。
「子どもは、大阪で鍛えたら、ええねん」
と、もう一人の女性が混じってきた。
彼女は、さっきから、よく知らない人同士のテーブルを盛り上げ役のリーダーをしていた。
結局、質問に来たのは、この2人だった。
2人に共通しているのは、根性だった。
ただし、精神論の根性ではなかった。
科学的な根性だった。
昭和の根性は、求めにくい。
だからといって、根性すべてが、要らない訳ではない。
精神的な根性は、もはや通用しない。
でも、合理的な根性は、必要になる。
若いママさんと、大阪の下町の彼女が持っていたのは、合理的な根性を持っていることだった。





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