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#1169 只者ではない、空気。

あなたのかもす雰囲気が好き。
あなたと、レストランに行った。
あらっ。
頼んでない料理が届いた。
「シェフからの、プレゼントです」
初めてのお店だった。
支配人が、名刺を出した。
あなたも名刺を出した。
あなたの名刺を見て、支配人が言った。
「作家の方なんですね」
ほらね。
よくこういう事がある。
いつものことなので、私は驚かない。
支配人は、あなたを作家と知っていて、サービスしたのではない。
だから、凄い。
知っていて特別サービスするのは、当たり前。
何者であるかはわからないのに、特別扱いする。
何者かはわからないけど、きっと特別な人であることがわかる。
江戸時代。
武士は、自分の名前を名乗らなかった。
人助けをして、名前を聞かれても、
「名乗るほどの者では」
と立ち去るのが、武士の作法だった。
それでも、誰もがひとかどの人物であることがわかった。
いつのまにか。
「こういうものでございます」
と、人物より、名刺同士が挨拶をするようになった。
そんな中で。
名前を名乗らなくても、只者でないことはわかる。
あなたは、江戸時代を生きている。



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