#1193 早すぎず、長居せず。
あなたの短い楽屋挨拶が好き。
今日は、あなたと上方落語の独演会を聴きに行く。
銀座では、お正月と、夏に公演がある。
落語家さんの表情が、登場人物に合わせて、変化する。
それにあわせて、あなたの表情も、シンクロして変化する。
あなたは、聴いているのではない。
話しているのでもない。
あなたは、物語の中に、入っている。
登場するすべての人になっている。
そして、聴いている人もしている。
何度も聴いているはずの古典落語でも、初めてのように笑う。
予感の笑い。
余韻の笑い。
終わってから、楽屋にご挨拶に行く。
導線がわかっているので、一番に到着。
かといって、すぐには、声をかけない。
暖簾の前で、待つ。
暖簾の中の気配を感じている。
終演後は、忙しい。
すぐに、翌日の公演への移動がある。
汗だくの着物から、私服に着替えている。
お弟子さんが、着物をたたみ、荷物を片付ける。
お弟子さんの今日の話に、「あれは、受けたね」とねぎらいの声をかける。
これは、直後でないといけない。
師匠と弟子の、公演直後の大事な時間。
直後でないと、話せないことがある。
会場のスタッフさんが、挨拶に入る。
これも、大事な時間。
お客さんが、邪魔をしてはいけない。
その前に、声をかけると、急かしてしまうことになる。
待っている間も、終始、笑顔。
あなたは、会う前から、微笑んでいる。
おもむろに、声をかける。
暖簾の中の映像が、あなたのモニターに映し出されている。
「ありがとうございました」
二人は、笑顔で見つめ合う。
そして、さっと帰る。
長居しない。
それが、楽屋挨拶の流儀。
気持ちが通じ合っている者の証。





断られた人が、夢を実現する。 【電子書籍】
楽しい人生より、人生の楽しみ方を見つけよう。 【電子書籍】
成功する人の一見、運に見える小さな工夫 ビジネスセンスを磨く55の気づきと行動【電子書籍】






