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#1195 ウエイターさんが、見惚れる。

あなたの取り分けが好き。
あなたと、今日は老舗の洋食屋さんに行った。
私は、初めてのお店。
メニューの多さに、驚かされる。
こうなると、選べない。
あなたが、テキパキと、ウエイターさんに指示してくれる。
「初めての人に、いろいろ試してもらいましょう」
その言い方は、すでにお客さんではなく、お店側の人。
<ハンバーグ>
<オムライス>
<ハヤシライス>
<チキンカレー>
そんなに味わっていいの。
料理が一気に運ばれてきた。
いい香りが、漂う。
「取り皿をお持ちしましょうか」
とウエイターさんが言った。
「大丈夫そうです」
とあなた。
「そうです」
が、優しい。
気がつくと。
あらっ。
見事に、シェアされている。
元々の大皿のハヤシライスの大皿のライスが、真ん中に寄せられている。
その両脇に、ハヤシライスとチキンカレー。
ハンバーグの大皿が半分に分けられ、オムライスが乗っている。
いつ取り分けたのか、気づかなかった。
会話は、途切れていなかった。
フロアから、ウエイターさんが、あなたの取り分けの鮮やかさを見て微笑んでいた。
またしても、いつもの手品。
デザートは、<ババロア>と<プリン>。
そして、気がつくと。
お皿の上に、<ババロア>と<プリン>が、半円ずつで円になったメニューが生まれていた。
<ババリン>が誕生していた。



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