#1202 骨盤を、立てて。
あなたのたこ焼きの焼き方の教え方が好き。
あなたと、たこ焼き屋さんに入った。
自分で焼くお店。
あなたは、私に、焼かせてくれた。
焼いて、見たかった。
やってみて。
「悔しい」
というのが、実感だった。
甘く、見ていた。
たこ焼き屋さんで、焼いているのを、見ているつもりだった。
簡単そうだった。
難しいものほど、簡単そうに見える。
簡単そうなものほど、難しい。
あなたは、口出しをしない。
ただ、笑って、見てくれている。
それが、優しい。
お店のように、固まらない。
お店のように、回らない。
1回目。
不完全燃焼の中、出来上がった。
「熱いから、気をつけて」
ほおばろうとする私に、あたなは注意をしてくれた。
危なかった。
半分に割ると、蒸気が吹き出た。
口の中をやけどするところだった。
2回目。
リベンジ。
自分なりに工夫する。
ところが。
さっきより、できない。
しかも、焦げた。
3回目。
あなたが、少しだけ、お手本を見せてくれる。
そうか。
触りすぎていた。
焦りすぎていた。
私の精神状態が、そのまま、たこ焼きの形になっていた。
あなたが、私の骨盤を立ててくれた。
猫背になっていた。
そのせいで、千枚通しに力が入っていた。
くるりと、たこ焼きが、回転した。





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