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#1208 女優を、名女優に。

あなたの咄嗟のエスコートが好き。
今日は、パーティー。
主催者の受賞祝賀パーティー。
さまざまなイベントが、盛りだくさんに繰り広げられた。
出席している人も、錚々たる顔ぶれ。
ステージが、前方ではなく、センターに置かれているのは、上座が足りないことへの配慮にちがいない。
料理も、設えも、演出も、こだわっていた。
最後に、受賞したホストが、スピーチ。
このあたりは、アドリブ。
台本は、あってなきがごとし。
お世話になった人が、どんどんステージに呼ばれる。
呼ばれた人は。
一瞬、遠慮する。
「どうぞ、ステージの方へ」
往年の名女優さんは、遠慮された。
その時。
ひとりの紳士が、名女優をエスコートした。
そうすることで、名女優は、ステージに上がりやすくなった。
段差も、あった。
それ以上に、キッカケが与えられた。
その紳士は、あなただった。
いつのまにか、ステージの反対側に移動していた。
名女優が、遠慮したのを見ての、咄嗟の行動だった。
あなたが、ここに座っているのは、そのためだったかのようだった。
偶然だとしても、あなたは、必然にしていた。
まるでミュージカルの一場面を、観るようだった。
名女優は、映画の中の名女優になった。



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