#1209 綺麗だけではなく、物語を感じて。
あなたの見る物語が好き。
あなたと、展覧会に行った。
映像を使ったアートの展覧会。
会場内に入ると、まず順路がない。
迷う。
ここは見たか、見ていないか、わからない。
出口どころか、順路もわからない。
迷路になっている。
ここは、さっき来たかも。
と言いながら、自信はない。
きっと、見逃して出てしまうこともあるに違いない。
一枚の額に入った絵があった。
部屋の中に、ぽつんと光があった。
不思議な絵だった。
あなたは、絵に描かれた光に手を近づけた。
あなたの手が、光を受けて輝いた。
あなたは、さらに絵に手を近づけた。
すると、次の瞬間。
まさか。
あなたは、絵に触った。
正確には、絵の中に、手を入れた。
見ている私が、不思議な感覚だった。
イリュージョンを見ている気分だった。
手を入れることができる絵だった。
説明は、なにもない。
手を入れることができるのではないかと気づくあなたが、あなただった。
次の部屋に。
「ご気分の悪くなられた方は、すみやかに退室してください」
と、スタッフの人が説明してくれた。
そのセリフで、ドキドキさせられた。
椅子のないプラネタリウム状態だった。
椅子がないだけではなく、床が傾斜していた。
360度の映像が、動いた。
上下の感覚が、奪われた。
ふわふわする。
臨死体験のような感覚だった。
死ぬ時は、きっとこんな映像を見るに違いない。
あなたは、違う物語を見ていた。
根が広がって、複雑に絡み合い、どんどん伸びて、やがて花が咲き、実を結ぶ。
あなたは、人生の御縁を見ていた。





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