#1215 頭の中のボイスレコーダーで。
あなたのボイスレコーダーが好き。
あなたと、会食。
総勢、6名。
ニューヨークの朝食で有名なお店。
オーダーは、あなたが取りまとめる。
あなた以外は、全員、初めて。
「みんな初めてなので、少しずつ、いろんな種類を体験してもらいます」
と、あなたはウエイトレスさんに言った。
ウエイトレスさんは、シェアであることがわかって、安心した顔になった。
オーダーテイクをする側としては、グループの方針がわかることが、一番の安心材料になる。
まず、エッグベネディクト、アボカドトースト、スピナッチゴートチーズオムレツ。
シェアを踏まえた人数分をオーダー。
「エッグベネディクトには、お好みのペストリーをお選びいただけます」
そう言った後、4つのペストリーを言った。
速い。
私には、最後のトーストしか、聴き取ることができなかった。
あなたは、きちんと、3種類を一つずつオーダーした。
あのスピードを聴き取れるのが、あなた。
ふだん動画は、2倍速で再生して、耳を鍛えている。
同席した他の5人は、全員が、聴き取れていなかった。
日本語だけど、速さが聴き取れない。
そこで、あなたは、いつもの秘密兵器を使っていた。
あなたの頭の中に内蔵している「ボイスレコーダー」。
聞き逃していても、再生できる。
朝ごはんは、これで終わりではない。
あなたは、追加した。
レモンリコッタパンケーキ、フレンチトースト、アップルパイッフル。
アップルパイッフルとは、ワッフルに、アップルパイのリンゴが乗っている。
アップルパイは、アメリカのお母さんの味。
好きなドリンクを、各自、選んだ。
私は、フォーフラワージュース。
上品なミックスジュース。
朝食を、2回食べたような気分だった。





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