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#1216 ジャックと、木に登って。

あなたの直感が好き。
ニューヨークの朝食を、2回分、食べた後。
レストランは、2階にあった。
階段を降りるのかと思ったら、あなたは、階段を上がった。
階段は、螺旋状になっていた。
そのまわりを、グリーンウォールが覆っていた。
見上げると、渦巻状のグルーンウォールの真ん中に、青空が見えた。
この建物自体が、一本の木になっていた。
オープンしたばかりのビルだった。
3階は、テナントが入るのは、これからかな。
あなたは、ドアを開けた。
すると、そこには、ジェラート屋さんがあった。
ショーケースに、10種類のジェラートが、並んでいた。
「フキ?」
フキのジェラートが、目に入った。
即、あなたが、オーダーしてくれた。
イートインのカウンターがあった。
あなたは、お店を出ると、緑の螺旋階段を、さらに上がった。
すると、そこには。
テラスがあった。
表参道と、明治神宮の両方の景色が見えた。
そんな景色のいいところで、フキのジェラートを一口。
えっ。
本当に、フキの味。
しかも、かつお出汁で炊いたフキの味。
「フキの炊いたん」を食べている感じだった。
あなたは、この場所を、知ってたの。
もちろん、あなたは、知らなかった。
あなたは、ただ緑の螺旋階段を、上っただけ。
上ると、何かがありそうという予感で、上がってきた。
豆の木を登ったジャックも、登った先に何があるかを、知らなかったはず。
でも、登った。
ルーフトップから見ると、どの建物も、屋上に緑を植えていた。
表参道の屋上の景色は、明治神宮に負けないくらいの緑だった。
ジャックの直感のおかげで、表参道の緑の雲の上で、「フキの炊いたんアイス」を味わえた。



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