#1221 暗闇の中で、微笑んで。
あなたの微笑みが好き。
今日は、あなたと、イルミネーションに。
夜の待合せ。
あたりは、暗い。
人は、大勢いる。
反省した。
待ち合わせ場所を、もっと明るいところに、するべきだった。
こんなに暗くて、こんなに大勢いるところでは、見つけることが出来ない。
イルミネーションだから、明るいと思いこんでいた。
逆だった。
イルミネーションを映えさせるために、あえて暗くしてあった。
「暗くて、わからないね」
という女の子の声がした。
たしかに。
むしろ、イルミネーションを見に来たというより、この暗闇を味わいに来た。
ここにいる、大勢の人は、みんなそんな気分にちがいない。
暗闇に、ちょっと、わくわくした。
暗いなりに、少し目が冴えてきた。
あっ。
隣に、あなたが立っていた。
見えたわけではない。
シルエットは、まさにあなただった。
あなたを、シルエットで見つけた私を、ほめてあげたい。
気づいた。
あなたは、さっきから、そこにいた。
私があなたを見つけたのではなかった。
あなたが、私を見つけた。
私が、暗闇を楽しんでいるのを、観ていた。
暗闇での、待合せ。
シルエットの中でも、あなたが微笑んでいるのが、わかった。





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