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#1233 映画音楽を作るように。

あなたのボイストレーニングが好き。
今日は、あなたのボイストレーニング。
先生は、シンガーソングライター。
まずは、ストレッチ。
そして、発声練習。
その後、歌う。
練習したい曲を、自分で4曲選んで持っていく。
もう、17年、続けている。
選ぶまで、50曲くらい、候補を挙げる。
候補になる曲は、最近、生で聴いた曲。
気になった曲。
あなたの練習の仕方は、独特。
フルコーラスで、歌わない。
ワンコーラスも、歌わない。
Aメロのみのこともある。
Bメロのみのこともある。
Cメロのみのこともある。
あなたは、歌の練習をしているのではない。
音楽の練習をしている。
あなたは、4行で、泣かせたい。
あなたの映画の観方と同じ。
映画に筋は、要らない。
歌詞で、泣かせるのではない。
日本語がわからない外国人が、あなたの歌を聞いても、泣けるように、音楽を作っている。
歌詞がいいと、つい、歌詞を歌おうとしてしまう。
あえて、あなたは、歌詞を消す。
メロディーで、聴かせようとしている。
ボイストレーナーの先生と、「ああしよう」「こうしよう」というやり取りが、楽しそう。
まるで、映画につける音楽を、相談しているよう。
あなたがCMを作っていた時に、していた作業だった。
音楽を作りながら、あなたは泣いている。
先生も、泣いている。
こんなボイトレの授業って。
その風景に、私は長編映画を感じていた。



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